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こんにちは、スタッフのマフです。
今回は前回の続きで、農業に必要とされる能力について考えていきます。
前回、生産という点においては、必要とされる能力は理系であると答えましたが、
では、その作ったものを出荷する・販売するといった業務においては、
どんな能力が必要となるでしょうか。
まずは農協や市場に流す場合、その団体と上手く関わっていくための協調性が必要となります。
どこにどれだけ供給するか、常に変わり続ける生産量を確認しながら計画的に考える力も必要です。
個人販売をするのであれば、何をどんな人たちにどうやって売るかという企画力や、
多種多様なお客様とのコミュニケーション能力が必要となります。
さらに、売れる品種とは何か、これをいくらで売れば正しく利益が出るか、
というマーケティング能力や、データに基づいた分析力も必要となります。
勿論、こうしたことを専門的に学べる農学部・農学科も、ちゃんとあります。
そのような学科は、文系科目だけで受験することが可能です。
東京農業大学だけでも、農学部のデザイン農学科、生物産業学部、国際食糧情報学部などは、
英・国・社会系の文系科目だけで受験できるのです。
国際と付く学科では、発展途上国の農業支援など、海外での仕事に就くための学びなどを得ることができます。
特殊すぎる仕事の分野に思えるかもしれませんが、
個人販売の戦略で、外国の方とのビジネスというのも、今の農業では当たり前のルートになっています。
英語などの語学力や、文化の相互理解といった文系的知識も、大いに役立つものになるでしょう。
というわけで、結論としては、農業には理系・文系のどっちも必要! と云えるのでないでしょうか。
趣味や自分の腕の中の範囲だけでの「作農」であれば、理系的能力さえあれば事足りるのでしょうが、
より大きくビジネスとして成立させるのであれば、文系的能力もなくてはならないものになるはずです。
でも、どちらの領域にも精通した、全ての能力を有する人間などそうはいません。
それぞれの能力を有した者たちで寄り添い、協力し合っていくことが必要となるでしょう。
……なんだか、カチカチな話になってしまいましたね。これは元先生の悪い癖です。
次回はもっと柔らかい話にしていきたいなと思います!