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こんにちは。スタッフのマフです。
前回、どうやら歴史やそもそもの目的から「さつまいもは主食である」という結論が出ました。
しかしそうなると「さつまいもはおやつ?」という考えはどこからきているのでしょうか。
まぁ、やはり何といってもさつまいもの味が、甘み主体であるという点によるのかもしれません。
そもそも英語でさつまいもは『sweet potato』と、甘い食べ物であるとされています。
(コロンブスがアメリカ大陸からスペインに持ち帰った頃には
『batata』などと呼ばれていましたが、
18世紀にジャガイモ『potato』が普及するようになると、
甘くないやつ・甘いやつの区別で『sweet potato』となっていきました)
イタリア語でも『patata dolce』…ドルチェ(甘い)となります。
アメリカ料理やイタリア料理では、今日もスイーツに使われることが多いので、
デザートあるいは「おやつ」として類されることが多いのでしょう。
我が国、日本においても、
江戸中後期から明治・大正の頃は「さつまいもはおやつ」
という考えがあったように記録されています。
歌川広重による『名所江戸百景』というシリーズの絵には、
「○焼き」という看板が描かれていたりします。
これは芋1本を丸ごと焼いたもの販売していますというもので、
銀座1丁目あたりに焼きいも屋さんがあったという証拠になります。
明治時代に入ると、東京の街中に焼きいもの大店が続々と出店。
秋口から春の終わりまでの半年間は焼きいもを売り、
シーズンオフの暑い時期には、かき氷屋さんに変化して稼いでいたそうな。
しかし関東大震災で多くのお店が焼けてしまい、
その復興後には菓子パン・ビスケット・キャラメルの時代が……
そうなると今後は、今日でもお馴染みの「大学いも」が爆誕。
さらにはパフォーマンス性もある「つぼ焼き」
そして「石焼きいもの屋台」が登場。
なかなか潰れない「さつまいも商売」!!
多分こうした「おやつ」としての息の長い活躍があったからこそ、
「さつまいもはおやつである」という考えも根強いのかもしれませんね。
以上、おまけのさつまいも話でした。
こんにちは。マフです。
前回「さつまいもって、そもそも主食?おかず?おやつ?」
という問題に対し、
農林水産省のHPにも記載されている「基礎食品」という分類から、
「主食である」と答えが出そうになりました。
しかしそれだけでは、まだまだ断定材料にはなりません。
というわけで、そもそもの「さつまいも」という言葉について、調べてみます。
学研の国語辞典によると【蔓性の作物。別名カンショ。】
さらに説明分には【第二次世界大戦中はわが国の重要な食料となった】
とありました。
そうなんです、かつての戦時中では、
「農林一号」の名で食糧不足解消のために大量生産され、
来る日も来る日も食卓に上がっていたそうです。
明治・大正生まれの人たちにとっては、
紛れもなく「主食」という位置付けにあったのだと思います。
ただ、その時の反動があってか、わたしがずっといっしょに暮らしていた祖父祖母は、
戦中の経験からか「さつまいもを主食として食べたくない」「たまのおかずくらいなら…」
という考えを持っていて、それが我が家の食卓に反映されていたため、
わたしの印象では「さつまいもはおかず」という感じだったのでした。
なので、もしかしたらそういった影響を受けた家庭の食卓も多かったから、
さつまいもが主食かおかずかおやつかと、意見が分かれるのかもしれませんね。
しかしどうあれ、大別されるならば、上記の事情もあって、
どうやら「主食」という枠に入れるのが最も適当のようです。
そもそも「さつまいも」が日本全国に広まったのは、
江戸時代に徳川吉宗の命を受けた蘭学者・青木昆陽が、
続く飢饉による食糧難を打開するための救荒作物として採用したのがきっかけです。
(もちろんそれ以前にも「甘藷栽培」の記録はありますが、
幕府による本格的な普及と試作は、この時の、彼が担当者として記録されたところからによります)
救荒作物とは、すなわち「主食足りうる代用品」であり、ご飯の代わりとなるものです。
よって、結論としては、
「さつまいもは主食である」
と断定してしまっても、決して間違いとは言えないでしょう。
では「さつまいもはおやつ?」という考えはどこからきているのか。
それを次回、最後におまけとして取り上げたいと思います。
さつまいも問題③に続きます!
こんにちは。新人のマフです。
さて、わたしは今42歳で、初めて農業に挑戦しているわけですが、
これまで色々とやってきた中で、実は「教師」という経験があります。
専門は国語でしたが、理科や社会も教えていたことがあってか、
ふとある時、弊社の社長から「さつまいもって、そもそも主食?おかず?おやつ?」
という質問をいただきました。
【学校でもし生徒に聞かれたら、何と答えるか。】
おお、なるほど……これはちょっと面白い質問ですね。
自分の直感からすると、おかずかなぁとぼんやり思うのですが、
定義としてどうなのかは、改めて考えると、とても気になります!
そこで、少し調べてみると、厚生労働省による「農産物等の食品分類表」では、
「さつまいも」は「かんしょ」に分類されていました。
……えー、そのまんまじゃん!!
なんだか特殊な分類、という他はどうもわかりません。
では、昭和の頃から設定されている「基礎食品」という分類を見てみました。
すると「いも類」は第5群に入っています。
第5群は、6群と同じく「エネルギー源となるもの」の分類。
で、同じ5群の仲間に「穀類」があるので、
これを参考資料として立てるならば、
「さつまいもは主食である」と言っていいのかもしれません。
理科、というより家庭科?の観点からは、どうやら「主食」と断定できそう!
……いやしかし、それでは別の、例えば国語・社会の観点からだと、どうなるでしょうか。
なんだかちょっと面白くなってきました。
というわけで、もうちょっとだけ、深堀してみたいと思います。
次回に続きます!!
こんにちは。新人のマフです。
これからblog記事を書かせていただくことになりました。
わたしは農業未経験者なのですが、だからこそ右も左もわからない者による視点で、
日々を書き綴っていけたらと思っています。
そう、椎名農園では、まだまだ正社員など、スタッフを募集しています!
もし記事を読んで、農業をやってみたいとか、少しでも興味が出ましたら、
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
未経験どころか、本当にAT限定の自動車免許しか持っていないわたしの記録が、
少しでも希望者の参考資料になれば幸いです!
今日の写真は収穫した「つるむらさき」
わたしの畑デビュー戦でした!!
ああっ、おひたしにして食べたい!!!