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日別アーカイブ: 2025年8月29日

さつまいも問題③

こんにちは。スタッフのマフです。

前回、どうやら歴史やそもそもの目的から「さつまいもは主食である」という結論が出ました。

しかしそうなると「さつまいもはおやつ?」という考えはどこからきているのでしょうか。

まぁ、やはり何といってもさつまいもの味が、甘み主体であるという点によるのかもしれません。

そもそも英語でさつまいもは『sweet potato』と、甘い食べ物であるとされています。

 

(コロンブスがアメリカ大陸からスペインに持ち帰った頃には

『batata』などと呼ばれていましたが、

18世紀にジャガイモ『potato』が普及するようになると、

甘くないやつ・甘いやつの区別で『sweet potato』となっていきました)

 

イタリア語でも『patata dolce』…ドルチェ(甘い)となります。

アメリカ料理やイタリア料理では、今日もスイーツに使われることが多いので、

デザートあるいは「おやつ」として類されることが多いのでしょう。

 

我が国、日本においても、

江戸中後期から明治・大正の頃は「さつまいもはおやつ」

という考えがあったように記録されています。

歌川広重による『名所江戸百景』というシリーズの絵には、

「○焼き」という看板が描かれていたりします。

これは芋1本を丸ごと焼いたもの販売していますというもので、

銀座1丁目あたりに焼きいも屋さんがあったという証拠になります。

 

明治時代に入ると、東京の街中に焼きいもの大店が続々と出店。

秋口から春の終わりまでの半年間は焼きいもを売り、

シーズンオフの暑い時期には、かき氷屋さんに変化して稼いでいたそうな。

 

しかし関東大震災で多くのお店が焼けてしまい、

その復興後には菓子パン・ビスケット・キャラメルの時代が……

 

そうなると今後は、今日でもお馴染みの「大学いも」が爆誕。

さらにはパフォーマンス性もある「つぼ焼き」

そして「石焼きいもの屋台」が登場。

なかなか潰れない「さつまいも商売」!!

多分こうした「おやつ」としての息の長い活躍があったからこそ、

「さつまいもはおやつである」という考えも根強いのかもしれませんね。

 

以上、おまけのさつまいも話でした。